高蔵寺では平成10年の秋から『寺子屋・サタデースクール』を開いています。もともと高蔵寺には今から約80年前、託児所風の日曜学校がありました。 しかし、住職の交代や戦争の影響で廃止されていました。今の住職になり「何か新しいことをやりたい」と 寺子屋という形で復活しました。幸い、住職は学生時代、幼児布教を学んでいたのでそれを生かすことができました。とはいっても道のりは長く厳しくたいへんです。ここに住職と子供達の奮闘をここに紹介します。


関西テレビで紹介されました。(ルー大柴さんを桂小枝さんお迎えして)

1.序章

10年前から毎年、お寺の境内で『子供夏祭り』を開いていました。 この行事は高野山高校の宗教行道部というクラブの生徒さんが高蔵寺で合宿をし、そのお礼に地域の子供達に紙芝居や人形劇、ゲームなどを披露しくれました。(このクラブは子供布教を勉強するクラブで、住職はOBです。)しかし、クラブの合宿場所が変更となり、 おまけに全国でO-157という食中毒が流行り、 開催が難しくなりました。

2.こぼんさん修行

そんなこんなで高蔵寺の夏の名物行事が姿を消してしまいました。 そんなとき、全国各地の『こぼんさん修行』を手伝ったり、 情報を教えて頂く機会に恵まれました。 しかし、どこの『こぼんさん修行』も一泊二日や二泊三日で スタッフのいない高蔵寺では出来そうもありませんでした。 スタッフが少なくて、急務(お葬式など)が入っても出来る方法はと 思案したあげく、 『半日・こぼんさん修行』を思いついたのです。 たまたまこの行事が地元新聞にに取り上げられ、たいへんな反響を頂きました。

3.サタデースクール開校

『こぼんさん修行』に参加した子供達を中心に休みの土曜日(第2・第4)を利用して 平成10年9月から開校となりました。 日曜日なら「日曜学校」としたかったのですが、 土曜日ということで「土曜学校」としようと思ったら、 家族からうなぎ(土用の丑の日)みたいと言われ 『こうぞうじ寺子屋・サタデースクール』と命名しました。 子供達が休みということは当然、法事などお寺も忙しいので 朝7時から8時までとしました。 (以外と子供も塾などで忙しい) 対象を小学生とし、会費等は無料、入校退校は自由ということで開いています。

 

サタデースクールには約30名の子供達が参加しています。 朝6時半、子供達の本堂へお参りの鐘の音との元気な声で始まります。 住職にあいさつ、履き物をキチンと並べて客殿に入ります。 日によって時間割は違いますが、だいたい次のとおりです。

サタデースクールの流れ
7:00
集合 あいさつ
7:05
勤行  おちかい〜般若心経〜おかんき〜いろは歌 
写真(1)写真(2)
7:20
作務行(ぞうきん掃除修行) 写 真(3) 
7:35
座禅
7:45
紙芝居〜法話
7:55
勤行 生活の心得
8:00
スタンプとおやつ授与 解散 写 真(4)

〜写真日記〜


写真(1 )

眠い目をこすりながら、大きな声で拝みます。足の痛みをこらえてがんばっています。 お経本は大人と同じ物を使っています。 途中、お経を見失いながら指でなぞりながら拝む子もいます。 よそ見と私語には住職のげんこつが飛びます。


写真(2)

いろは歌はお大師さまが子供の仮名を覚えるために作られたといわれています。 なんともいえない厳かなお歌に、おじいちゃんおばあちゃんは懐かしさに目を細めます。 先日、電子ピアノの寄贈があり女の子の伴奏付きで歌っています。


写真(3)

床を雑巾で拭いていきます。雑巾の絞り方、洗い方を知らない子もいます。 男子は住職と同じように頭にタオルを巻いて一人前です。 寒い時期はぬか袋でゴシゴシ磨きます。


写真(4)

スタンプ帳にはんこをもらい、おやつを受け取って解散します。 まじめにしなかった子は住職にお説教され、キチンとがんばった子は誉められます。 残ってお寺で遊ぶ子もいます。