〜 その9 木組み 〜

〔H.17.2.11〕
【柱組み】
立柱式から1日半。
ここまで組まれる。向こうが本堂、東隅から撮影。
「始まり出したらすぐですよ」職人さんの言葉通り、みるみるうちに組まれていきます。決して簡単な作業ではないのに容易く見えてしまうこところが凄い!キチンと刻まれているからこそなせる業(わざ)。チームワークも素晴しく、私語が全くないので周囲にもよい緊張感が張りつめています。
〔H.17.2.13〕
各組に分かれて黙々と持ち場で組み上げていきます。どれがどの部分の木材なのか?素人にはサッパリ解りません。寒波の影響で雲行きが気になり始めました。
〔H.17.2.15〕
【南側の屋根先】
鳥が翼を拡げるとはこのこと。
〔H.17.2.16〕
【シートかけ】
濡れては困る場所だけシートで応急の屋根。

前日が雨…深夜も激しい雨でした。現場が濡れることが気になりました。職人さん達も精一杯やってくれてますが、なかなか激しい雨です。朝になってもやまず…今日は作業休みかなぁと朝のお務めを終え、本堂から出てみるともう始まっていました。頭の下がる思いです。

午前10時前、突然親方が奈良から来られました。「良い出来だ(栃木弁)」と見上げておられました。雨も小降りになり、何やら指示されてから私とお話し下さいました。

住職「雨が降って、材料は大丈夫でしょうか?」
棟梁「大丈夫だ。新品の最高の材料だ。それに最高のカンナをしてあるからハジクよ。」
住職「へぇ〜。」
棟梁「材料も瓦も棟上げも…これから眼にする物はすべてこの辺の方は見た事のないことばかりだべ。(寺子屋の)子供達にもドンドン使ってもらえるように建てるんだからなぁ。」

そのお言葉に激しさはありませんが、「本物」を伝える自信がヒシヒシと響きました。住職も檀家も今以上に心して眼の前に立ち上がる真実を受けとめねばなりません。「本物」のお堂を「本物」の信仰を持った者が使う。建てたという満足に浸るものでは決してないということを改めて思いました。

〔H.17.2.18〕
【天井部】
唐破風の天井部分。キチッキチッと組まれていきます。材料の香りがたまりません。

つづき