朝から本堂の地鎮祭を行ないました。ご本尊・薬師如来のご縁日に合わせました。先輩和尚さま達との「これぞ密教!」って神聖なる儀式でした。今回は「秘して行なう」ことを念頭に地の神に向かい、内なる法を時間や人目にとらわれることなく存分に行(ぎょう)じました。
神式の地鎮祭と密教の地鎮祭はどう違うのか?ズバリ言いますと「祓う」ってことをしないんです。悪いモノも祓わない。祓うんじゃなくて包み込んで仏法を説き、清めていくんです。大地の役目は何でしょうか?当たり前だけど気付かないこと…それは「支える・浄化する・育む」この3つです。シッカリ丈夫な大地だからこそ、そこに住むことが出来る。それもガラクタやゴミの山じゃなくて宝の大地に。その為に五宝という宝石の鎮め物や五薬という薬(健康の源)、五香という清めのお香。これら全てが大地にシッカリ落ち着いて、幸福の芽を出すように作用する。そして五穀を埋め、それらが芽生えるように祈願する。こういう観念から真言宗の地鎮祭は弘法大師から伝わっています。
土地の神さまに仏さまの最高の位を授け、共にご縁ある全ての方々に倖せと元気を与えるように頑張りましょう…みたいな気持ちで懸命に祈りました。木々や小鳥達、そして稀にみる晴天が共に喜んで下さっているような…そんな清々しい1日でした。
『法話な日記より』