『座布団』

○座布団と仏事

仏事でお世話になっている物のひとつに座布団があります。今では椅子にすわる機会が増えましたが、仏事ではまだまだ座布団が主役です。

仏事で使う座布団は参拝者が座る物と、僧侶が座る物、仏前用に分かれます。参拝者用は法要の前にきちんと並べておきます。そして、法要時にはもう一度、並べ替えます。僧侶用は拝む時に座る物ではなく、衣を着替えたり、お茶の接待をするためのものです。

仏前用は法要の時、僧侶が座るもので、この座布団には深い意味があります。お寺の本堂の中央には大きな壇があり、そこには礼盤という僧侶が座る台があります。仏前用座布団はこの礼盤を略したものです。礼盤には僧侶も正式なお勤めの時にしか座れません。この壇に座るときは仏さまの世界に座る時であり、仏さまの座っておられる蓮華座と同じ意味があります。ですから仏前の座布団にはそれと同じ意味があり、尊いものとされているのです。

○仏事における座布団作法

よそのご法事に出向いたとき、まずは仏前にお供物やお線香を供えます。このとき、仏前にある座布団には座っても良いのでしょうか?

上記の理由からすると、この座布団は法要の時にしか使用せず、法要前にお供えやお線香を供えるときにはこの座布団は外して座らないようにしたほうが良いでしょう。

 

 

 
 
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